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イス人(NPC)「あぁ、ここにいた者たちは全員殺されてしまったか。貴重な実験材料だったんだが…」
清光(NPC)「しゃ、シャベッタァァァ!!!!」
慧(PC)「だ、だれ?!っていうか何?!?!?」
イス人(NPC)「む、これは申し訳ない。私は…そうだな、こちらの世界ではイースの大いなる種族と呼ばれている。
先ほどの生き物は私達の実験材料だ。管理が甘く君たちを危険にさらしてしまった。すまない。」
綺鷺(PC)「イースの大いなる種族…!」
イス人(NPC)「うむ。…まぁ、簡単に、君たちにもわかりやすく言うと「宇宙人」ということになるか。」
美鈴(PC)「ふん…じゃあアンタら先の資料にあったがイス人ってやつか…」
イス人(NPC)「む?なんだ、我らを知っているのか?なら話は早い。君たちがここに呼ばれた理由は知っているか?」
初(PC)「せ、精神交換…?」
イス人(NPC)「そうだ」
一期(NPC)「その話を知っていて、私たちが簡単に主殿を渡すとでも?」
イス人(NPC)「? 精神交換をした後は私達が君たちの主と同じように審神者としての業務を全うする。
審神者である君たちは私たちの星で今までの作業報告をした後、莫大な報酬が入る。
精神交換といっても一時的なものだ。1年ほどで済む。何か不満でもあるのか?」
薬研(NPC)「当たり前だろう。体が大将だろうが、そんなもんは大将じゃねぇ。1瞬たりとも許せねぇな、そんなもん。」
小夜(NPC)「うーに何かするなら…僕があなたを殺すまで…」
イス人(NPC)「待て待て落ち着け。何も無理やりにとは言っていない。
なにせ今までの審神者たちは皆、「短期間でそんなに報酬がもらえるなら」と快諾したものでな。
まさか断られるとは思ってもみなかった。」
美鈴(PC)「皆って…そいつら金に目がくらんで自分の刀剣がどんな気持ちになるか考えんかったんか…」
清光(NPC)「ほんとだよ!俺、主と1年も会えないとか死ぬ!!」
一期(NPC)「同意ですな」
美鈴(PC)「アンタらが言うと冗談に聞こえんから怖い」
清光(NPC)・一期(NPC)「「冗談じゃないよ(ですぞ)?」」
美鈴(PC)「ハイ」
イス人(NPC)「しかし…困ったな。それではこの1年の情報収集ができなくなってしまう…」
綺鷺(PC)「あの…あなた方は私達の審神者としての経験談と、実際の本丸の様子が見たいんですよね…?」
イス人(NPC)「そうだな。」
綺鷺(PC)「なら、私達がいつも使っているパソコンとか…あぁ、こんのすけなんてどうでしょう?
こんのすけなら本丸内を自由に行き来できますし、直接こちらの体験談を話すこともできますし。」
大倶利伽羅(NPC)「…あんた意外と強かだな」
慧(PC)「でも確かに!こんのすけって政府のものでしょ?私たちに何の説明もなく精神交換しようとしてきたり、
こんな危険な目にあわせてきたんだから、政府もこんのすけ使われても文句言えないよね!」
イス人(NPC)「なるほど。じゃあそうさせてもらおうか。
今日は危険な目にあわせてしまって悪かった。後ほど政府に話をつけ、侘びの品でも送ることにしよう。
ここの片付けは私達がやっておく。君たちはもう帰るといい。」
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イス人の言葉に従い、各々自分の本丸に戻っていく。
この一晩、あまりにも色々なことがありすぎて疲れきった君たち。
あるものは2人の近侍がまるでどこにも行かせまいとするかのようにぴったりとくっ付いて離れず。
あるものは「やっぱり近侍の作るおにぎりが一番だ」と幸せそうにほおばる姿を近侍に愛おしそうに見つめられ。
あるものは話を聞いた刀剣たちに「よく無事で戻ってきた」と近侍共々頭を撫でられ。
あるものはそこに存在があるのを確かめるように、無言で抱きしめられるだろう。
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